キケンな四兄弟
「僕んとこで寝る?? 陸兄や優兄のトコよりは寝やすいかなって思って」
ニッコリして言う海人くんに、あたしは天使を見たような気分になった。
か…かわいい!!
そして優しい!!
よっぽど隼人なんかより気が使えてる!!
「そ、そかな?? 海人くんがいいならあたし…わわっ」
言いかけている途中で、後ろから手が回ってくる。
後ろを振り返る。
「ゆ、優人さん…」
案の定、あたしの後ろには優人さんがいた。
「あっはは! びっくりした??」
「いえ…もう慣れてきました…」
「あは、俺そんな頻繁に抱きついてたっけ?? …で、さっきの話なんだけど」
思い出したように言う優人さん。