キケンな四兄弟

「な、何ですか??」
さりげなく首に絡んだ優人さんの腕を取りながら、聞き返す。

「舞香ちゃん、俺と寝る!?」

自分を指差して満面の笑みで言う優人さんに、あたしは驚いて目を丸くする。
傍にいた海人くんも驚きを隠しきれない様子。

「んな、何言ってんですか優人さんっ!?」
掴んでいた優人さんの腕をすばやく振り払い、後ろに後ずさる。
そんなあたしを見て、優人さんはクスリと笑った。

「舞香ちゃんって本当面白いね♪ 大丈夫、何もしないって! てか、俺、そんなに変態じゃないよ?」

た、確かに、こんなあたしにこのモテモテの優人さんが手を出すとは…どう考えても無い。

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