キケンな四兄弟

なんだよ、さっきの兄貴は気のせいか?
いつもと違う雰囲気の兄貴に少し動揺した自分に呆れた。

「じゃあ…」
兄貴がまた口を開いた。
何だ、まだ話続くのかよ?

「舞香ちゃん、貰うね♪」

は…!?
俺は驚いて兄貴の方を向く。
そこには笑顔の兄貴が立っている。

「兄貴…?? どういう意味だよ」
きっと俺の聞き間違いだろうな…?
まさか…兄貴が、あいつを…?

「どういう意味って…好きだからに決まってんじゃん」
兄貴は笑顔を崩さずに、サラリと俺に言った。

< 163 / 243 >

この作品をシェア

pagetop