キケンな四兄弟
バフッ
隣を見ると、隼人が疲れ果てた様子でベッドに横たわっていた。
耳を澄ますと、小さな声で「あぁー」と唸っている。(気がする。)
何この人…ワケ分かんない。
「あのさ、一つ聞きたいんだけど…あたしはどうすればいいのよ!?」
とうとう気を遣う気力も失ったあたしは、単刀直入に隼人に尋ねる。
「………寝ろ」
めんどくさそうにベッドで仰向けになった隼人は、ポツリとそう言った。
「はい…? ここで寝ろと? あたしにあんたと同じ部屋で寝ろと??」
「うるせーよ! しょーがねーだろ! 兄貴んとこ居て欲しくねーんだよ! 何か分かんねーけど!!」
大声で怒鳴られた。
あたしは、怒りを通り過ぎてワケが分からなくなってしまった。