キケンな四兄弟
「は…?? どうゆう意味…!?」
ダンッ…───
あたしが言いかけたとき、あたしは隼人と壁の間にいた。
「は…隼人!?」
あたしはワケが分からなかった。
でも…隼人の目……怖い。
出会ったときみたいに、鋭い目をしている。
「…言った通りの意味!」
隼人は言いながらあたしからパッと離れた。
「は…ワケわかんない…!!」
あたしは突然の事に驚き、ヘナヘナと廊下に座り込む。
隼人…さっきのは何。
そう聞きたいところだけど、ワケわかんなくて聞けなかった。
「…だよ、ホラ。立てよ」
座り込んだあたしを見て、隼人は手を差し伸べてきた。
「なによ…一人で立てるもん!」
隼人の手を無視して、あたしはスクッと立ち上がる。
「…気強い女だな」
隼人はぼそっと呟いた。
「あんたに言われたくないわよっ!」
「ハイハイ、喧嘩はそっこまでー!」
あたしが叫ぶと、誰かがさえぎるように言う。