キケンな四兄弟

「あ、舞香ーオハヨ! どこ行ってたの?」

教室に入ると、アイコが声をかけてきた。

「ア・・・アイコぉぉお~・・・」

「ど、どしたの舞香~っ」

誰かに話してスッキリしたくて、あたしはさっきの出来事をアイコに話した。
話している途中、アイコの顔がときどき楽しそうな顔をしたのは、気のせいだろうか。

「・・・というワケです・・・あぁあ! あたしの初キス返せ──っ!!」

「舞香・・・大変だったね・・・!! そんなことは、犬に噛まれたと思って忘れてしまえっ」

お気楽に言うアイコ。

そ、そんな軽いモンじゃないんだってぇ───・・・。

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