キケンな四兄弟
ザッザッザッ
あたしは無視を続けて、早足で歩く。
ガシッ
その時、腕を強く掴まれる。
「わっ!?」
あたしはその反動で振り向く。
顔を上げると、怒りに満ちたような奴・・・九条の顔。
「・・・おい、何で無視すんだ」
お前が嫌いだからだよ・・・とは言えず、苦笑いする。
すると九条も呆れたような顔をした。
・・・さっきの純粋そうな顔とは打って変わって、すごく憎たらしーい顔。
「・・・ったく、俺があんな困ってたっつぅのに、助けてくれてもいいじゃねぇか」
困ってたって、女子の皆さんに囲まれてたこと??
なんであたしが助けないといけないのよ!