キケンな四兄弟

「ま、舞香ちゃんはそのままでいいよ♪ …そのうち、分かると思うよ」

「はぁ…そう、ですか」

あたしは不審に思ったまま、曖昧に返事をした。

優人さんは、まだ笑いが抑えられない様子で、少し涙目になっている。

もう…どんだけ笑ってんだろ。

「じゃ、俺も行くね! バイバイ舞香ちゃん♪」

「はい、じゃあまた」

こうして、優人さんとも別れた。

…と言っても、家でまたどうせ顔を合わせるんだけどね。


「よし、あたしも行こっと」

< 209 / 243 >

この作品をシェア

pagetop