キケンな四兄弟
「ま、舞香ちゃんはそのままでいいよ♪ …そのうち、分かると思うよ」
「はぁ…そう、ですか」
あたしは不審に思ったまま、曖昧に返事をした。
優人さんは、まだ笑いが抑えられない様子で、少し涙目になっている。
もう…どんだけ笑ってんだろ。
「じゃ、俺も行くね! バイバイ舞香ちゃん♪」
「はい、じゃあまた」
こうして、優人さんとも別れた。
…と言っても、家でまたどうせ顔を合わせるんだけどね。
「よし、あたしも行こっと」