キケンな四兄弟
『何でっ!? あたし優人の店でバイトさせてほしいって言ったら、女子は無理だって断ったじゃん! なんでこのコだけなのぉ!?』
「そ、そうだっけ?」
優人さんは困ったような笑顔でそう言う。
王子様みたいな笑顔だけど、女の子は騙されなかった。
『そーだよ! …なんでこのコだけ? 特別なの…?』
「んー…特別っていうか」
女の子に詰め寄られている優人さんが、あたしと隼人に助けを求めるような視線をチラチラを送っているように見えた。
わーっ…。
なんかあたし、めちゃくちゃ周りの女の子たちに睨まれてるんですけど!!
どうすればいいの!?