キケンな四兄弟
「ふぅ~…優人さん、これで買い出し全部でしたっけ??」
「もう陸人に渡されたメモのものは全部終わったんじゃないかな」
買い物カゴの中には、いろんな食材がどっさり。
普通の家庭だと、数週間は食べ物に困らないんじゃないか、ってくらい。
「んじゃそろそろ帰っか」
「そだね」
隼人と優人さんが歩き始めたのを確認して、あたしは言った。
「あ、あのーすいません! あたしちょっと忘れ物しちゃったから…取りに行って来まーす」
「ったく、ドジ」
「いいよ~♪ あ、でも、そのレジ袋だけは頼んでいいかな? 俺らだけだと持ちきれなくて」
「そんなの全然いいですよ! こちらこそ勝手言ってすみません…ありがとうございますっ」
そう返事すると、あたしは隼人達とは逆方向へと走り出す。