キケンな四兄弟
恐る恐る目を開けてみる。
「女の子に男がたかるなんて、関心できないなぁ」
優人、さん…!?
なんでここに居るんですか…っ!?
「舞香ちゃん戻ってくるの遅いから、迎えに来ちゃった」
「ゆ、うとさ…!?」
優人さんはあたしを見ると、ヘラッと笑った。
優人さんの顔を見ると、少しだけ安心できた気がした。
『なんだよお前…もしかして広瀬四兄弟の…』
「あったりー♪ 次男の優人だよ。よろしく♪ …今回はどうも舞香ちゃんがお世話になった……みたいだね」
『ふん、お前には関係ねぇよ! お前みたいなチャラチャラした男、俺一人で十分だ! その綺麗な顔、見れなくしてやるよっ』
男は余裕の笑みを浮かべ、拳を振り上げた。