キケンな四兄弟


恐る恐る目を開けてみる。


「女の子に男がたかるなんて、関心できないなぁ」


優人、さん…!?

なんでここに居るんですか…っ!?


「舞香ちゃん戻ってくるの遅いから、迎えに来ちゃった」

「ゆ、うとさ…!?」


優人さんはあたしを見ると、ヘラッと笑った。

優人さんの顔を見ると、少しだけ安心できた気がした。


『なんだよお前…もしかして広瀬四兄弟の…』

「あったりー♪ 次男の優人だよ。よろしく♪ …今回はどうも舞香ちゃんがお世話になった……みたいだね」

『ふん、お前には関係ねぇよ! お前みたいなチャラチャラした男、俺一人で十分だ! その綺麗な顔、見れなくしてやるよっ』


男は余裕の笑みを浮かべ、拳を振り上げた。






< 222 / 243 >

この作品をシェア

pagetop