キケンな四兄弟

トントンッ
あたしは隼人の部屋のドアをノックする。
けど、応答がない。
「おーい…隼人!? はーやーとくーんっ」
呼びかけても、返事がない。寝てるのかな??
…こうなったら…。

ガチャッ…
あたしは勝手に隼人の部屋に入る。
床に乱雑に散らばったTシャツ、香水みたいな香り。
改めて、男の部屋だなぁ、って思った。
嫌だあたし、何考えてんのっ!?

「…あ……」
隼人は、机につっぷして寝ていた。
「バカじゃん、ヘッドフォン付けたまま寝ちゃって…そりゃ声も聞こえないよ」
あたしは、ヘッドフォンを取ろうと隼人が寝ている机に近づく。


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