キケンな四兄弟

「え?」
「その写真俺が持ってた事、兄貴には言うな」
鋭い目…。
「あ、兄貴って…陸人さんの事?」
「…絶対、言うんじゃねーぞ」
隼人は一歩近づいてきた。
壁と隼人に挟まれたあたしは、隼人の瞳を見つめる。
この瞳、前にも見たことがある…。
『兄貴はやめとけ』
そう言われたあの時…。

「わ、分かった」
訳がわからないまま、返事をする。
「お、俺…何やってんだ…」
あたしが言うと、隼人は気が付いたようにあたしに背を向ける。

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