キケンな四兄弟
「それって…変更とか…出来ないん…」
「出来ません。高峰さん居眠りしてたから、余った種目に決定しました」
委員長は即答する。
「ま…マジですか…」
あたしは力なくつぶやく。
「残念だったな」
隣から隼人がイヤミっぽく少し笑ってくる。
「どうしよ…イジメですかコレは!?」
「バカかお前。寝てたお前が悪りーんだろ」
ギクッ。
「そりゃそうだけどさァ…」
あたしはガックリと肩を落とす。
「でもその二人三脚障害物リレーってさ、クラスの奴とペアになるわけじゃねーよ?」
隼人が思い出したかのように言う。