キケンな四兄弟

「では順番にクジ引いてくださーい」
その言葉で、クラスメートがイスから立ち上がり、クジを引き始める。
アイコやレミと同じチームになれたらいいのにな…。
「次、高峰さん引いて」
「う、うん」
あたしは少しだけ緊張しながらクジを引く。

カサッ
白い紙を広げると、そこには黒いマジックで【A】と書いてあった。
「あ…Aだ」
「舞香ーっ! 何チームだったぁ!?」
アイコが駆け寄って来る。
「あたし、Aだったよ! アイコは?」
「えーっ…あたし、Bだよぉ…」
アイコと離れちゃった…一緒が良かったのになぁ…。
「残念だねぇ…」
「レミは?」
「…私はC」
レミは白い紙を見せながら言う。
「えぇ~っ、みんなバラバラじゃんっ!」
嫌だなぁ…みんな離れちゃったし…。


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