キケンな四兄弟

「ま、それぞれ頑張ろ」
レミがフッと微笑んで言った。
「うん! 負けないからね!」
「こっちこそ!」
レミの一言で不安な気持ちが、やる気に変わった。
ありがと、レミ!
そう思いながらあたしは自分の席に戻る。
戻ると隣の席の隼人は、居眠りしていた。
(隼人ってよく寝るなぁ…あたしも人の事いえないか)

「隼人、クジ引いたの?」
あたしは隼人に向かって起こすつもりで言った。
「んん…んだよ」
めんどくさそうに顔を上げる隼人。
「チーム決めるクジ、まだ引いてないんでしょ?」
あたしが聞くと、かったるそうに白い紙を広げて言った。
「ホラ。俺、A」
「えっ」
まぢでか!? 一緒のチーム!?

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