キケンな四兄弟

「それが、一般的な“好き”の症状だって言ってんのよ」
呆れたように言うレミ。
「…そんな事ない、と思うよ?? 陸人さんには、ただ憧れって感じなだけ!」
あたしがそう言うと、レミはため息をついた。
「はぁ~…ま、人それぞれだからね。気づいてないんならいいけどさ」
「どういう意味…?」
「いいのいいのっ! 何でもないっ」

どういう意味なの?
あたしが気づいてないって、何に?
誰か教えてくれっ!

そんなこんなで賑やかな昼休みはチャイムと共に終わりを告げた。

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