キケンな四兄弟

あーもうやだやだやだ!!
アイコ達が変な事言うから、意識しちゃうじゃんか!!
別に、隼人が好きってワケじゃないんだけど…。
そんな事言われたら、誰でも意識しちゃうよ!
自分に言い聞かせながら、あたしは自分のチーム【Aチーム】の集合場所に向かった。

「Aチームの皆さん、こちらでーす! えー今日は、全メンバーと各出場種目のメンバーの顔合わせを行いますっ! クラスごとにならんでくださいっ」
クラスごとか…誰が一緒だったっけ…??
「高峰さーん、一緒に行こー」
そう考えていると、突然背後から誰かが駆け寄ってくる。
「あ、砂宮(サミヤ)さん…?」
そこには、あまり話した事はないけど、挨拶くらいはする、っていう微妙な関係の砂宮マナミちゃんが居た。
「えへへ、あたし、仲いい子とチーム離れちゃって…」
「あたしもっ! お互い頑張ろっ」
「うん、そだねっ」
そう言ってあたしは砂宮さんと集合場所に向かった。


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