冷厳な不動産王の契約激愛婚【極上四天王シリーズ】
プロローグ
ドアが閉まる音と同時に、唇が重なる。
強引に唇をこじ開けた舌が、私の口内を激しく犯し始めた。
「ん……」
壁に押しつけられての激しいキスは、私の体をたちまち火照(ほて)らせる。
舌が絡まり合う劣情をそそる音が響き、鼓動が高鳴っていく。
太ももを這(は)う指は長く、手の甲にはうっすらと血管が浮き出ている。
骨ばった厚みのある手は、ときに優しく肌を撫で、そしてときに強くつかんだ。
「里沙(りさ)、好きだ」
まさか彼からこんな言葉を聞ける日が来るなんて。
視界がじわじわにじんでくるのは、彼の愛がうれしいからだ。
「好きです」
ずっと隠していた想いを口にした途端、彼は頬に優しく触れながら切れ長の目で私を見つめた。
その視線が熱くて焦(こ)げてしまいそうだ。
いや、焦げて燃え落ちてしまえばいい。
彼と一緒ならそうなっても構わない。
自分にこんなに激しい感情があるとは驚きだったが、もう彼を求める気持ちは止められない。
彼は私をベッドに運んだあと、すぐさま覆いかぶさってくる。
私をまっすぐに見下ろす双眸(そうぼう)はそこはかとない色気を放っており、しかし瞳の奥には強い意志を秘めていた。
強引に唇をこじ開けた舌が、私の口内を激しく犯し始めた。
「ん……」
壁に押しつけられての激しいキスは、私の体をたちまち火照(ほて)らせる。
舌が絡まり合う劣情をそそる音が響き、鼓動が高鳴っていく。
太ももを這(は)う指は長く、手の甲にはうっすらと血管が浮き出ている。
骨ばった厚みのある手は、ときに優しく肌を撫で、そしてときに強くつかんだ。
「里沙(りさ)、好きだ」
まさか彼からこんな言葉を聞ける日が来るなんて。
視界がじわじわにじんでくるのは、彼の愛がうれしいからだ。
「好きです」
ずっと隠していた想いを口にした途端、彼は頬に優しく触れながら切れ長の目で私を見つめた。
その視線が熱くて焦(こ)げてしまいそうだ。
いや、焦げて燃え落ちてしまえばいい。
彼と一緒ならそうなっても構わない。
自分にこんなに激しい感情があるとは驚きだったが、もう彼を求める気持ちは止められない。
彼は私をベッドに運んだあと、すぐさま覆いかぶさってくる。
私をまっすぐに見下ろす双眸(そうぼう)はそこはかとない色気を放っており、しかし瞳の奥には強い意志を秘めていた。
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