冷厳な不動産王の契約激愛婚【極上四天王シリーズ】
次第に深くなるキスに夢中になり、必死になって舌を絡めていると、彼は下唇を甘噛みして離れていく。

そして、焦るように私のシャツのボタンを外し始める。


「お前は俺のものだ。誰にも渡さない」


首筋に舌を這わせたあと耳元で甘くささやく声には張りがあり、とんでもなく艶(つや)やかだ。

こんなに淫らで情熱的な彼を知らない。

けれど、強く求められるのがうれしくて、彼の首に手を回してキスをねだる。

何度も何度も角度を変えて唇がつながる間に、ブラの肩ひもをあっさり払われてしまった。

一気にそれをずらされ、膨らみを大きな手でまさぐられると、体の奥がカーッと熱くなる。


「あっ……ん……」


ツンと主張する先端に舌を巻きつけられた瞬間、体がビクッと震え、甘いため息が漏れてしまった。

それが恥ずかしくて慌てて口を手でふさぐ。

すると少し不機嫌な顔をする彼は、その手を外してシーツに縫いとめ、指を絡めて握った。
< 2 / 38 >

この作品をシェア

pagetop