序列100位のシンデレラ〜冷徹御曹司と、嫁入りから始まる恋をする〜
「あれ……そちらの方は?」
女性たちは困惑した様子で穂波を見ている。
「また正式な場で皆に話す予定だが……彼女は、俺の婚約者だ」
「こ、婚約者!?」
女性たちの声は重なり合うと、氷宮の敷地中に響き渡った。それから円になって、女性たちはこそこそと話し始めた。
「なんでなんで」
「藤堂都姫との縁談は、断るって話だったはず」
全然、内緒話になんてなってなく声は漏れ出ている。穂波ははらはらしながら女性たちの動向を見守る。
「都姫様との縁談を断る代わりに、新しく紹介された方なのでしょうか?」
相談が終わったのか、女性たちはくるりとまた椿の方を向いて質問してきた。
「違う。彼女のことが好きなんだ。俺が選んだ」
質問に対し、椿はきっぱり即答すると、女性たちは顔を青ざめさせた。眩暈でも起こしたように頭を抱え、肩を落としてしまった。
(椿さん……氷宮一族内でも大人気なのね……)
女性たちは困惑した様子で穂波を見ている。
「また正式な場で皆に話す予定だが……彼女は、俺の婚約者だ」
「こ、婚約者!?」
女性たちの声は重なり合うと、氷宮の敷地中に響き渡った。それから円になって、女性たちはこそこそと話し始めた。
「なんでなんで」
「藤堂都姫との縁談は、断るって話だったはず」
全然、内緒話になんてなってなく声は漏れ出ている。穂波ははらはらしながら女性たちの動向を見守る。
「都姫様との縁談を断る代わりに、新しく紹介された方なのでしょうか?」
相談が終わったのか、女性たちはくるりとまた椿の方を向いて質問してきた。
「違う。彼女のことが好きなんだ。俺が選んだ」
質問に対し、椿はきっぱり即答すると、女性たちは顔を青ざめさせた。眩暈でも起こしたように頭を抱え、肩を落としてしまった。
(椿さん……氷宮一族内でも大人気なのね……)