序列100位のシンデレラ〜冷徹御曹司と、嫁入りから始まる恋をする〜
「父上を止める前に、すれ違いで来てしまった例の手紙か」
穂波の元にも先日、同じ物が届いた。未来視で穂波の危険を把握したこともあり、椿は無視するよう伝えていた。穂波に直接、危険が迫っていることはさすがに言えなかったが。
「ただでさえ穂波さんの身が心配なのに、涼葉となんて一緒にさせられるか。花森、二人の元へ案内しろ」
「涼葉様は実力者なので、穂波様の身に何かあっても大丈夫だとは思いますが」
「良いから早く来い」
急いで外出用の帽子とコートを取ると、椿は駆け足で部屋を出て行った。花森は悠然と、椿の後を追うのだった。
「……」
一方の穂波は、涼葉に連れ出されるがまま帝都に来てしまったが、道中、一言も会話をすることがなく気まずい思いをしていた。
穂波の元にも先日、同じ物が届いた。未来視で穂波の危険を把握したこともあり、椿は無視するよう伝えていた。穂波に直接、危険が迫っていることはさすがに言えなかったが。
「ただでさえ穂波さんの身が心配なのに、涼葉となんて一緒にさせられるか。花森、二人の元へ案内しろ」
「涼葉様は実力者なので、穂波様の身に何かあっても大丈夫だとは思いますが」
「良いから早く来い」
急いで外出用の帽子とコートを取ると、椿は駆け足で部屋を出て行った。花森は悠然と、椿の後を追うのだった。
「……」
一方の穂波は、涼葉に連れ出されるがまま帝都に来てしまったが、道中、一言も会話をすることがなく気まずい思いをしていた。