先生。~ 放課後の教室 ~

* Story 5. 放課後の教室 *

テスト期間が終わり、早くも冬休み目前となっていた。


窓の外は銀色の世界が広がっていた。




終礼後。


私は愛結美の席へ向かった。


「あっ、はるちゃん!帰ろ!・・・って、荷物は?」


愛結美はカバンを持ちながら、


不思議そうな顔で聞いてくる。


「ごめん、あゆちゃん。数学のテストで分からないとこ


先生に教えてもらうことになってるから今日残るね...!」


私は申し訳なく謝った。


「そっか..!わかった、頑張ってね!」


そういうと愛結美は手を振って教室を出た。




やがて、教室が静かになり職員室から戻ってきた


津田先生と私だけになった。


「よーし、じゃあやるか!ツン」


「はーいっ」


机の上にテストの問題用紙と、解答用紙、


ペンケースを準備した。


「あっ、そうだ。その前に。席はどうする?


どこで教えようか?」


「席?」


どういうことか分からなくて、私は1度聞き返した。


「俺がツンの席に座って後ろを向いて教えるか、


俺が後ろの席座ってツンが後ろ向いてするか。


どっちでもいいよ」


なんでそんなこと聞いてくるんだろう?


正直どっちでもいいんだけど…


「じゃあ私が後ろの席座るね」


「ん、わかった」


私は1つ後ろの席へ座り、津田先生は私の席へ座った。


津田先生が...


私の席に、座ってる...!///
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