先生。~ 放課後の教室 ~
その日の放課後。
私は、愛結美と心優が部室に楽譜を取りに行くため
2人について行っていた。
部室前の廊下で1人、ぼんやりと向かい側の
(教室がある)校舎を眺めていた。
バレンタイン。
津田先生に渡せることになったはいいものの...。
(いつ、どこで渡したらいいかな)
先生と会えるのは授業がある平日のみ。
バレンタイン当日は生憎の休日。
学校で堂々と渡すわけにもいかないし...。
悩んでいると、津田先生が向かいの校舎の
中央階段を登っていくのが見えた。
多分、教室に戻ってるんだと思う。
…今、聞きに行こうかな、バレンタインのこと。
「ごめん、2人とも。ちょっと先に教室戻ってるね」
部室にいる2人にそう伝え、少し急ぎ足で津田先生のいる
教室へ向かった。
ドアに近づいて中の様子を見る。
案の定、教室には津田先生しかいなかった。
先生は、何か書類をまとめているようだった。
私は一呼吸置いて、教室のドアを開けた。
それに気付いた先生は動かしていた手を止めて
顔を上げる。
「あれ、ツン?まだ帰ってなかったのか」
「あゆちゃんとみわが楽譜取りに行きたいって
言って、それについて行ってた」
「そうかそうかぁ」
私は先生が座っている場所まで近づいて行った。
そして、本題に入る。
「あのさ、先生」
「ん?」
先生は手を止めたまま私を見つめる。
「バレンタイン…のことなんだけど。」
「うん」
「どこで渡したらいいかな」
ドキドキしていた。
手が少し震えてる。
なんとか必死に気持ちを落ち着ける。
「そうだなぁ…、俺の靴箱に入れて置いてくれる?
そこなら俺しか開けることは無いからそこでいい?」
「うんっ、わかった」
津田先生の靴箱…ね!
「楽しみだなぁ」
先生は嬉しそうに言った。
私は、愛結美と心優が部室に楽譜を取りに行くため
2人について行っていた。
部室前の廊下で1人、ぼんやりと向かい側の
(教室がある)校舎を眺めていた。
バレンタイン。
津田先生に渡せることになったはいいものの...。
(いつ、どこで渡したらいいかな)
先生と会えるのは授業がある平日のみ。
バレンタイン当日は生憎の休日。
学校で堂々と渡すわけにもいかないし...。
悩んでいると、津田先生が向かいの校舎の
中央階段を登っていくのが見えた。
多分、教室に戻ってるんだと思う。
…今、聞きに行こうかな、バレンタインのこと。
「ごめん、2人とも。ちょっと先に教室戻ってるね」
部室にいる2人にそう伝え、少し急ぎ足で津田先生のいる
教室へ向かった。
ドアに近づいて中の様子を見る。
案の定、教室には津田先生しかいなかった。
先生は、何か書類をまとめているようだった。
私は一呼吸置いて、教室のドアを開けた。
それに気付いた先生は動かしていた手を止めて
顔を上げる。
「あれ、ツン?まだ帰ってなかったのか」
「あゆちゃんとみわが楽譜取りに行きたいって
言って、それについて行ってた」
「そうかそうかぁ」
私は先生が座っている場所まで近づいて行った。
そして、本題に入る。
「あのさ、先生」
「ん?」
先生は手を止めたまま私を見つめる。
「バレンタイン…のことなんだけど。」
「うん」
「どこで渡したらいいかな」
ドキドキしていた。
手が少し震えてる。
なんとか必死に気持ちを落ち着ける。
「そうだなぁ…、俺の靴箱に入れて置いてくれる?
そこなら俺しか開けることは無いからそこでいい?」
「うんっ、わかった」
津田先生の靴箱…ね!
「楽しみだなぁ」
先生は嬉しそうに言った。