先生。~ 放課後の教室 ~
午後5時。
身だしなみの最終確認をして、津田先生の待つ
進路室へと向かった。
進路室なんて、滅多に入ることないからちょっと新鮮。
私が着いた時、進路室のドアが開いていた。
ゆっくりと中を覗くと、津田先生は教室の奥にある窓から
校庭を眺めていた。
その後ろ姿は、大人っぽくてかっこよかった。
津田先生は何かに気付いたようにこちらを振り向いた。
「おっ、来た来た!」
そう言うと、窓を閉めて机を隔てて
向かい合わせにされている椅子へ座った。
「どうぞ、座って」
優しい表情で言う先生。
私はドキドキする鼓動を抑え、席に着く。
教育相談が始まった。
「さてと...、最近どう?学校生活」
「楽しい!すっごく」
津田先生に恋してから、前よりももっと
楽しくなった、なんて言えないけどね。
「そっかぁ、まぁ確かに最近のツンは本当に
楽しそうだよな、雰囲気が変わったと思う」
「どんな風に?」
「1年の時は自分の殻に閉じこもっているみたいだった。
でも2年になってから一気に明るくなった」
津田先生は思い出すように言った。
「私、人見知りしちゃうし...」
「うん、分かってる」
「え?」
私は少し驚いた。
「そのくらい分かるよ。ツンはあまり自分から積極的に
話しかけに行くタイプじゃない。普段のツンを
見ていればすぐに分かる。先生っていうのは、
生徒一人一人のことをちゃんと見ているんだ。」
先生は一人一人の事をきちんと見て、
その人となりをちゃんと理解している。
当たり前のことかもしれないけれど、一番大切なこと。
だから津田先生はあんなにみんなから好かれるんだね。
" 教師としての在り方 "のようなものを、
ちゃんと分かっているから。
身だしなみの最終確認をして、津田先生の待つ
進路室へと向かった。
進路室なんて、滅多に入ることないからちょっと新鮮。
私が着いた時、進路室のドアが開いていた。
ゆっくりと中を覗くと、津田先生は教室の奥にある窓から
校庭を眺めていた。
その後ろ姿は、大人っぽくてかっこよかった。
津田先生は何かに気付いたようにこちらを振り向いた。
「おっ、来た来た!」
そう言うと、窓を閉めて机を隔てて
向かい合わせにされている椅子へ座った。
「どうぞ、座って」
優しい表情で言う先生。
私はドキドキする鼓動を抑え、席に着く。
教育相談が始まった。
「さてと...、最近どう?学校生活」
「楽しい!すっごく」
津田先生に恋してから、前よりももっと
楽しくなった、なんて言えないけどね。
「そっかぁ、まぁ確かに最近のツンは本当に
楽しそうだよな、雰囲気が変わったと思う」
「どんな風に?」
「1年の時は自分の殻に閉じこもっているみたいだった。
でも2年になってから一気に明るくなった」
津田先生は思い出すように言った。
「私、人見知りしちゃうし...」
「うん、分かってる」
「え?」
私は少し驚いた。
「そのくらい分かるよ。ツンはあまり自分から積極的に
話しかけに行くタイプじゃない。普段のツンを
見ていればすぐに分かる。先生っていうのは、
生徒一人一人のことをちゃんと見ているんだ。」
先生は一人一人の事をきちんと見て、
その人となりをちゃんと理解している。
当たり前のことかもしれないけれど、一番大切なこと。
だから津田先生はあんなにみんなから好かれるんだね。
" 教師としての在り方 "のようなものを、
ちゃんと分かっているから。