*触れられた頬* ―冬―
「Yes! Perfect!!(うん! 完璧!!)」
「あ……凄いっ、ニーナさん……ハラショー! スパスィーバ!!(素敵! ありがとうございます!!)」
昨日照れてしまうほど最小限だった布地の胸元には、真っ白で愛らしいファーが、一周巻かれるように縫いつけられていた。
ところどころ毛足が長く、それがくるりと弧を描いて、ふんわりとしたシルエットが可愛らしさを惹き出している。
──あたしが恥ずかしがっていたのを心配して、アレンジしてくれたんだ……!
これなら気にしないで思い切りやれる。
モモは衣装を受け取り確信を得た。
早速着替えて全身を映す鏡の前で満面の笑みを見せた。
その姿はあたかも「白鳥の湖」でオデットを演じる可憐なバレリーナそのものだった。
「Thank you very much indeed!(本当にありがとうございます!)ニーナさん!!」
「Hmm……wait a moment, Momo.(うーん……ちょっと待ってて、モモ)」
後ろから覗いたニーナは、それでも一つ気になるところを見つけて、何かを取りに駆けていった。
☆ ☆ ☆
「あ……凄いっ、ニーナさん……ハラショー! スパスィーバ!!(素敵! ありがとうございます!!)」
昨日照れてしまうほど最小限だった布地の胸元には、真っ白で愛らしいファーが、一周巻かれるように縫いつけられていた。
ところどころ毛足が長く、それがくるりと弧を描いて、ふんわりとしたシルエットが可愛らしさを惹き出している。
──あたしが恥ずかしがっていたのを心配して、アレンジしてくれたんだ……!
これなら気にしないで思い切りやれる。
モモは衣装を受け取り確信を得た。
早速着替えて全身を映す鏡の前で満面の笑みを見せた。
その姿はあたかも「白鳥の湖」でオデットを演じる可憐なバレリーナそのものだった。
「Thank you very much indeed!(本当にありがとうございます!)ニーナさん!!」
「Hmm……wait a moment, Momo.(うーん……ちょっと待ってて、モモ)」
後ろから覗いたニーナは、それでも一つ気になるところを見つけて、何かを取りに駆けていった。
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