*触れられた頬* ―冬―
[20]お酒と理由 〈K♪〉
「先輩って……どうしてお酒飲むんですか?」
まもなく二桁に差し掛かりそうなおかわりの回数を数えて、さすがに諌めてみようかと思い立ったモモは、少し消極気味に凪徒へ質問をした。
「どうしてって……? ……酔うと心地良くなるからか?」
凪徒は飲み干したグラスをテーブルに置き、モモの方へ顔を向けたが、特に理由が見当たらず、視線は空へと上げられた。
「先輩の酔ったところ、見たことがない気がするんですが……」
──俺もそんな覚えないな……。
モモの指摘に、心の中で思わず苦笑いをする。
「ほ、ほら、ストレス解消だな、きっと!」
「酔わないのにですか?」
「うーん……」
再び突っ込まれた凪徒は腕を組んで唸ってしまった。
──俺、確かに何で飲んでるんだ?
「……まぁ雰囲気だろ、こんなもん」
そしてふと、この旅行に一つの目標が思いついた。
──ウォッカの本場ロシアとなれば、さすがの俺でも酔えるかもしれない!?
まもなく二桁に差し掛かりそうなおかわりの回数を数えて、さすがに諌めてみようかと思い立ったモモは、少し消極気味に凪徒へ質問をした。
「どうしてって……? ……酔うと心地良くなるからか?」
凪徒は飲み干したグラスをテーブルに置き、モモの方へ顔を向けたが、特に理由が見当たらず、視線は空へと上げられた。
「先輩の酔ったところ、見たことがない気がするんですが……」
──俺もそんな覚えないな……。
モモの指摘に、心の中で思わず苦笑いをする。
「ほ、ほら、ストレス解消だな、きっと!」
「酔わないのにですか?」
「うーん……」
再び突っ込まれた凪徒は腕を組んで唸ってしまった。
──俺、確かに何で飲んでるんだ?
「……まぁ雰囲気だろ、こんなもん」
そしてふと、この旅行に一つの目標が思いついた。
──ウォッカの本場ロシアとなれば、さすがの俺でも酔えるかもしれない!?