サクラの咲く頃にキミは


「そんなことあるわけないじゃない」


「いーや!あるね!俺は知ってるもんね!」


これじゃあ埒が明かない。


「わかったよ」


こうして、いつも私が折れてしまうのです。


兄は高校3年生。


そして、私は今日から兄の通う高校へ入学します。


中学校の頃と何も変わらない、分厚い黒縁メガネに少し茶色い背中まで伸びた天パの髪。

そして、まだ少し大きい高校の制服。


実は、感情が表に上手く出ないけれどものすごく楽しみです!

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