サクラの咲く頃にキミは


教室には、まだ数人しか来ていなかった。


そりゃあ、入学式の1時間前だもんね。


そして、その中にさっきの彼もいた。


彼は、私が教室に入るとこちらを見ていた。


ガタン───


自分の席について一呼吸。


と思った時、


「ねぇ、名前なんて言うの?」


目の前の席に女の子が出現。


「み、宮井陽乃です。」


びっくりしたぁ……


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