気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】
そこに愛はないのだ。でも美織に子どもがいると知った今、そんな考えも改めただろう。
「ねえ、ママー? どしたのー? ひなたおなかすいた」
ふと陽向に洋服を引っ張られ我に返る。
「そうだね。おうちに帰って、すぐにご飯にしようね」
「うん!」
元気よく返事をする陽向に微笑み返す。
「じゃ、今日は帰るね」
「おじいちゃん、おばあちゃん、ばいばーい」
美織と手を繋ぎニコニコ顔の陽向を連れ、まだ話し足りなそうな祖父母を置いて工房を出た。