気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】
普段紳士的な雰囲気を纏っている史哉から、零れんばかりの性的魅力が放たれる。油断すれば、すぐに取り込まれてしまいそうだ。
――いや、すでに美織はその沼にどっぷりとはまっている。見つめられるだけで、お腹のずっと奥のほうからほとばしるものを感じずにはいられない。
史哉のキスが物足りないわけではない。とろけるようなキスのせいで、体がべつの刺激を欲しがっているのだ。
美織の舌をしごきながら、史哉はパジャマのボタンを一つずつ外しにかかる。カップ付きのキャミソールの肩ひもを下ろし、器用に脱がせていくと、美織の白い膨らみが露わになった。
反射的に手で隠すようにしたが、当然ながら史哉の阻止にあう。
「だめだよ」
宥めるような言葉にすら色香があり、抵抗の意思をすかさず摘み取られる。もとより美織にそのような気持ちはないのだけれど。
膨らみを包み込んだ手が、やわらかな感触を楽しむようにいやらしく動く。唇から移動していくキス同様、美織の意識も必然的に胸に集中した。
美織は自分のものだという朱色の証を残しながら、首筋や胸元に史哉の唇が伝っていく。さざ波のように広がる甘い刺激に体は波打ち、懐かしい快感が美織に襲いかかる。