気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】
子どもみたいに駄々を捏ねたため、呆れられてしまったのかもしれない。
「美織のそういう素直なところ、僕は大好きだ。でもそれが僕を煽っていることも覚えておいたほうがいい」
「煽ってなんて」
ただ心の内を正直に打ち明けただけだ。
「自覚がないみたいだから、これから教えてあげる」
史哉は美織の頬に唇を押し当て、ソファから抱き上げた。
「ふ、史哉さん!?」
この状況はまさか――。
「昨夜言っただろう? 治ったら……」
耳元で〝シようって〟といたずらに吐息で囁く。
「でもでも!」