気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】

昨日の今日、それもまだ朝だ。


「熱が下がったのは美織だって知っているはずだよ。献身的な看病のおかげだから、そのお礼をしてあげる」


美織の抵抗もなんのその。史哉は病み上がりとは思えない足取りで、昨夜美織が寝ていた部屋へ連れていった。


「寝室のベッドはシーツを替えてないから、こっちにしよう。ちょっと狭いけど、どうせ重なり合うんだから関係ないね」


思わず想像してしまうような言葉が美織の鼓動を跳ね上げる。

もう誰も彼を止められない。

美織をベッドに下ろすと、史哉は着ていたロンTをひと思いに脱ぎ去った。
瞬間、ボディーシャンプーの香りが鼻をかすめる。爽やかな柑橘系の匂いなのに、彼からは朝と思えないほどの妖艶なオーラが放たれている。まだ半乾きの無造作な髪も、色香の原因だろう。


「二週間ぶりだね。来週まであきらめていたけど、美織から来てくれてうれしいよ」
「史哉さん……。私、ずっと一緒にいたい」
「わかった。ずっと一緒だ。もう片時だって離さない」


ゆっくりと体を倒してきた史哉の唇が、美織のそれと重なる。擦り合わせ、互いに吸い合い、キスの温度が高まっていく。

解けていく体に与え合う甘い刺激が、ふたりを何度も快楽の頂点へと導いた。
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