気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】

「美織に比べたら僕は引き立て役ですから」
「そんなことないですってば、史哉さん」
「いや、美織の美しさには誰もかなわない。この場でひれ伏したくなるくらいだよ」


大胆な褒め言葉に、頬が熱くなる。ふたりきりならともかく、渚や萌花の前で恥ずかしい。


「ほんと仲がいいわねー。沖縄の夏の太陽にも負けないくらい熱いわ」


パタパタと手で顔を仰ぎ、渚が冗談めかした。


「萌花も早くお嫁さんになりたいなぁ」
「もか、ひなたとけっこんする?」


プロポーズまがいの陽向の言葉に、その場にいたみんなが噴き出す。


「えー、陽向はまだ子どもでしょう?」
「萌花もね」


渚に突っ込まれ、萌花がぷぅと頬を膨らませる。


「もか、こどもー」
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