気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】

陽向にまでからかわれ、目を細くして不服そうに腕組みをした。


「私と結婚したいならイケメンになってから。瀬那さんみたいにカッコよく成長したら考えてあげてもいいわ」


挑発的な萌花にどっと笑いが巻き起こる。


「萌花ちゃんにそう言ってもらえて、僕は光栄だよ。ありがとう」
「だって瀬那さん、カッコいいもん。そのうえ社長さんなんて、みおちゃんが羨ましい」
「萌花ちゃんにもきっと素敵な男性が現れるわ」
「うん。私もそう思う。それが陽向かどうかはわからないけどね」


最後に陽向に向かってウインクをひとつ投げ、萌花は大人びた表情で笑った。


「ママ、のどかわいた」
「なにか飲もうか」


陽向に催促され、三人揃ってドリンクコーナーへ向かう。
オレンジジュースのグラスを手渡すと、不意に陽向が妙なことを口走った。
< 307 / 309 >

この作品をシェア

pagetop