気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】
「瀬那さんになら、なにをされてもいいです」
「あんまり焚きつけないでほしいな。本当に加減ができなくなる」
「……加減なんてしなくて大丈夫です」
彼となら、なにも怖いものはない。
史哉がやわらかく微笑む。
「美織……」
彼が名前を呼んだ瞬間、唇が重なった。
すぐさま割って入った舌が美織の口腔内を好き勝手に貪る。吐息ごと奪うような口づけに目眩を覚え、頭が白く霞んでしまう。
舌をしごかれ、吸われ、体温がどんどん上がっていく。一枚、また一枚と着ているものを脱がされ、キスだけで疼いた体は彼の指や唇が這うだけで大きく波を打った。
好きになった人に好きになってもらえる幸せも、その彼とひとつになれる喜びも、美織にとって初めての経験。すべてが愛おしくて、その想いごと史哉に抱きついた。