気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】
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カーテンの隙間から光が射し込む。ひと足先に目覚めた史哉は、腕の中で寝息を立てる美織を飽きもせずに眺めていた。
いつもひとりだったベッドに自分とはべつの体温を感じる幸せが、史哉の胸をくすぐる。しかし、それとは裏腹に鈍い痛みも伴っていた。
あと数時間もすれば美織は空の上。離したくない想いが今にも暴走してしまいそうで怖い。
ホテルのバーでの出会いが、こんな状況に繋がるとは想像もしていなかった。
見ず知らずの女性にバンクーバーを案内するだけでなく、自分のマンションに泊まらせるなど誰が考えようか。
これまで自宅に友人はおろか、恋人も招き入れるのを好まなかった。ただひとりいる弟も同じく。パーソナルスペースを侵されるのが苦手なため、ゲストルームはお飾り同然。今まで誰ひとり使ったことはない。
そのくせ美織をすんなりと招き入れられたのが不思議でならない。それは自分でも信じられない事態だった。
ふと、彼女が琉球ガラスについて楽しそうに話していたのを思い出す。
控えめな彼女がそのときばかりは饒舌に、生き生きと熱く語っていた。ひととき見せられた芯の強さや、彼女の凛とした美しさにハッとさせられ、急速に惹かれたような気がする。
カーテンの隙間から光が射し込む。ひと足先に目覚めた史哉は、腕の中で寝息を立てる美織を飽きもせずに眺めていた。
いつもひとりだったベッドに自分とはべつの体温を感じる幸せが、史哉の胸をくすぐる。しかし、それとは裏腹に鈍い痛みも伴っていた。
あと数時間もすれば美織は空の上。離したくない想いが今にも暴走してしまいそうで怖い。
ホテルのバーでの出会いが、こんな状況に繋がるとは想像もしていなかった。
見ず知らずの女性にバンクーバーを案内するだけでなく、自分のマンションに泊まらせるなど誰が考えようか。
これまで自宅に友人はおろか、恋人も招き入れるのを好まなかった。ただひとりいる弟も同じく。パーソナルスペースを侵されるのが苦手なため、ゲストルームはお飾り同然。今まで誰ひとり使ったことはない。
そのくせ美織をすんなりと招き入れられたのが不思議でならない。それは自分でも信じられない事態だった。
ふと、彼女が琉球ガラスについて楽しそうに話していたのを思い出す。
控えめな彼女がそのときばかりは饒舌に、生き生きと熱く語っていた。ひととき見せられた芯の強さや、彼女の凛とした美しさにハッとさせられ、急速に惹かれたような気がする。