ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
「莉子も、今日からいよいよ中学生か〜」
わたしがダイニングチェアに腰掛けると、向かいに座って新聞を読んでいたお父さんが、わたしの制服姿に目を移す。
「この前まで、『お母さん、今日の服選んで〜!』なんて言ってた小学生だったのにな」
「それは、小3くらいまでの話でしょ。高学年から、自分で選んでたし」
「そう思うくらい、あっという間に大きくなったってことだよ」
お父さんは微笑みながら、マグカップに入ったコーヒーを飲む。
「お父さんは、今日の入学式これないんだよね?」
「ああ、仕事だからな。行きたいのはやまやまなんだが…」
「大丈夫よ、お父さん。私がたくさん写真を撮っておくから!」
「…やめてよ、お母さん!恥ずかしいよ!」
「そんなこと言ったって、娘の晴れ姿なんだから、撮らないわけにはいかないでしょ!」
わたしがダイニングチェアに腰掛けると、向かいに座って新聞を読んでいたお父さんが、わたしの制服姿に目を移す。
「この前まで、『お母さん、今日の服選んで〜!』なんて言ってた小学生だったのにな」
「それは、小3くらいまでの話でしょ。高学年から、自分で選んでたし」
「そう思うくらい、あっという間に大きくなったってことだよ」
お父さんは微笑みながら、マグカップに入ったコーヒーを飲む。
「お父さんは、今日の入学式これないんだよね?」
「ああ、仕事だからな。行きたいのはやまやまなんだが…」
「大丈夫よ、お父さん。私がたくさん写真を撮っておくから!」
「…やめてよ、お母さん!恥ずかしいよ!」
「そんなこと言ったって、娘の晴れ姿なんだから、撮らないわけにはいかないでしょ!」