ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
そして、ついに9回の裏ツーアウトというところで、逆転サヨナラの大ピンチに追い込まれてしまっていたのだった。
ただただ祈ることしかできない…俺。
手の痺れはさっきよりはだいぶよくなったが、まだ残っている。
だけど、あと1人くらいならなんとかなるような気もする。
…どうする。
監督に懇願して、再登板をさせてもらうか――。
でもこんな不完全な俺じゃ、チームに迷惑をかけるだけだろうか――。
そんな葛藤を何度も繰り返していた…そのとき。
「…大河、いけるか?」
ベンチに響く、監督の声。
俺は、瞬時に振り返った。
なぜならそれは、俺がずっと待ち望んでいた言葉だったから。
こんな俺でも、監督は信じてくれている。
そう思ったら、俺がこの局面を乗り越えるしかないという後押しに繋がった。
ただただ祈ることしかできない…俺。
手の痺れはさっきよりはだいぶよくなったが、まだ残っている。
だけど、あと1人くらいならなんとかなるような気もする。
…どうする。
監督に懇願して、再登板をさせてもらうか――。
でもこんな不完全な俺じゃ、チームに迷惑をかけるだけだろうか――。
そんな葛藤を何度も繰り返していた…そのとき。
「…大河、いけるか?」
ベンチに響く、監督の声。
俺は、瞬時に振り返った。
なぜならそれは、俺がずっと待ち望んでいた言葉だったから。
こんな俺でも、監督は信じてくれている。
そう思ったら、俺がこの局面を乗り越えるしかないという後押しに繋がった。