ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
そう言って、悠はわたしに背中を向けると、軽く手を挙げた。


悠の後ろ姿が徐々に小さくなっていく。

わたしは、ただそれをぼんやりと見つめているだけだった。
< 203 / 294 >

この作品をシェア

pagetop