ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
君にありがとう
大河side
準決勝も勝利した明光学園。
すでに夏休みに入り、毎日が練習だ。
練習メニューもレギュラー中心で、悠ともなかなか話せない日々が続いていた。
――話せない、というか。
話さないように、避けられているような気がしていた。
莉子とはあれからぎくしゃくしたままでも、悠とそんなことになるような心当たりは一切ない。
だから、これは俺の勝手な思い込みかもしれない。
そう思っていたが――。
「オレ、莉子に告白したから」
そう告げられたのは、決勝戦の前日のことだった。
帰り道に悠の姿を見つけて、すぐに後ろから駆け寄った。
しかし悠は、どこかよそよそしい。
他愛のない話をしても、いつもみたいに会話も続かない。
それに、俺が振る話題に対しての悠の反応も薄い。
やっぱり、これは俺の思い込みなんかじゃない。
すでに夏休みに入り、毎日が練習だ。
練習メニューもレギュラー中心で、悠ともなかなか話せない日々が続いていた。
――話せない、というか。
話さないように、避けられているような気がしていた。
莉子とはあれからぎくしゃくしたままでも、悠とそんなことになるような心当たりは一切ない。
だから、これは俺の勝手な思い込みかもしれない。
そう思っていたが――。
「オレ、莉子に告白したから」
そう告げられたのは、決勝戦の前日のことだった。
帰り道に悠の姿を見つけて、すぐに後ろから駆け寄った。
しかし悠は、どこかよそよそしい。
他愛のない話をしても、いつもみたいに会話も続かない。
それに、俺が振る話題に対しての悠の反応も薄い。
やっぱり、これは俺の思い込みなんかじゃない。