ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
「いや〜。今日の筋トレも厳しすぎ!」

「あれ、腹筋バキバキになるんちゃう?」

「ノックもやばかった!」


前からそんな会話が聞こえ、俺は後ろのほうで無言で頷いていた。


確かに、この前の練習試合で最後に逆転されたからって、今日の練習メニューはいつもよりハードだった気がする。

だから、まだ昼の2時だけれど、いつもより腹が減っていた。


チームメイトたちとコンビニの中をざっと見てまわり、それぞれが好きなものを手に取る。


俺は、ツナマヨおにぎり2つと、焼きそばパンと、アイスを買うことにした。


「オレ、腹減ったから、ここで食ってくわっ」

「晩メシまでなんもないとか、無理っ」

「それな。練習終わったら、とりあえずなんか食わな気がすまへんし〜」


俺が最後に会計をしている間に、向こうのほうからそんな声が聞こえた。
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