ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
「これ、自分のとちゃう?」
「なんで…これ」
「コンビニに落としてたで。たぶん、俺とぶつかったときに」
「…ぶつかった?」
そうつぶやいて、俺の顔をまじまじと見つめる。
そして、ハッとしたような表情を見せた。
ようやく、思い出したようだ。
「あのときの…野球部!?」
「…野球部?…ああ、あのときは野球チームのメンバーでなっ。こいつもそのとき、そこにおったし」
俺は、隣にいた悠に視線を移す。
あの場には、他に同級生のメンバーが4人いたけど、同じ中学に上がるのは悠だけだ。
「イヤホン充電できひんくて、困ってたんとちゃう?」
「…う、うん。そうなの。ありがとう」
「どういたしまして」
そのコのずっと固かった表情が緩んだ瞬間だった。
その優しい笑みに、不覚にもドキッとしてしまった。
「なんで…これ」
「コンビニに落としてたで。たぶん、俺とぶつかったときに」
「…ぶつかった?」
そうつぶやいて、俺の顔をまじまじと見つめる。
そして、ハッとしたような表情を見せた。
ようやく、思い出したようだ。
「あのときの…野球部!?」
「…野球部?…ああ、あのときは野球チームのメンバーでなっ。こいつもそのとき、そこにおったし」
俺は、隣にいた悠に視線を移す。
あの場には、他に同級生のメンバーが4人いたけど、同じ中学に上がるのは悠だけだ。
「イヤホン充電できひんくて、困ってたんとちゃう?」
「…う、うん。そうなの。ありがとう」
「どういたしまして」
そのコのずっと固かった表情が緩んだ瞬間だった。
その優しい笑みに、不覚にもドキッとしてしまった。