ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
だけど、それよりも気になることが――。
「…って、なんで標準語?」
このあたりじゃ、標準語なんて聞き慣れない。
そこに、とっさに反応してしまった。
「わたし、東京から引っ越してきたばかりなの。だから、まだこっちの生活に慣れてなくて…」
転校生なんているわけないと思っていたけど、まさかの目の前にいた。
「へ〜。わざわざこんな田舎に引っ越してきたんやっ。周り、みんな知り合い同士でビビったやろ?」
「…うん。すごく浮いてる感じがするっ」
「まあ、でもみんな悪いヤツとちゃうし、そのうち仲よくなれるから大丈夫やって!」
「あ…ありがとう」
コンビニで見かけたときは、愛想がないと思ったけど、話してみたらそんなことはなかった。
ただ、この土地に慣れていないだけだった。
「…で。そこ…、わたしの席なんだけど…」
「…って、なんで標準語?」
このあたりじゃ、標準語なんて聞き慣れない。
そこに、とっさに反応してしまった。
「わたし、東京から引っ越してきたばかりなの。だから、まだこっちの生活に慣れてなくて…」
転校生なんているわけないと思っていたけど、まさかの目の前にいた。
「へ〜。わざわざこんな田舎に引っ越してきたんやっ。周り、みんな知り合い同士でビビったやろ?」
「…うん。すごく浮いてる感じがするっ」
「まあ、でもみんな悪いヤツとちゃうし、そのうち仲よくなれるから大丈夫やって!」
「あ…ありがとう」
コンビニで見かけたときは、愛想がないと思ったけど、話してみたらそんなことはなかった。
ただ、この土地に慣れていないだけだった。
「…で。そこ…、わたしの席なんだけど…」