ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
君の気持ち

莉子side

「なに、これ!また同じクラスなんだけど…!」


貼り出されたクラス分けの紙を見て、わたしは目を丸くした。



わたしがこの土地に引っ越してきて、早くも2年がたった。


入学したころは、肩につくくらいのミディアムヘアだったわたしの髪は、胸くらいまであるロングヘアに。


そして、気づけばわたしは今日から中学3年生。


今日は、1学期最初の登校日。

つまり、始業式だ。


この日は、新しいクラス発表の紙が昇降口に貼られている。


それを見て、わたしはポカンと口が開いていた。


――なぜなら。


「ほんまやんっ。さすがに、最後の年くらい離れたかったわ〜」


そう言って、わたしの隣にやってきたのは、わたしよりも頭1つ以上背の高い、黒髪短髪の男…。


そう、大河だ。

この2年の間で、ものすごく身長が伸びていた。
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