カレンダーガール
ある日の午後。
NICUでは大きな検査が予定されていた。
それは心臓に疾患がある赤ちゃんに行われる検査で、その検査の為に昨夜から投薬や処置が続けられている。
検査には両親と医療機器のエンジニアも同席し、最新の機器を使った検査になる予定だった。
「桜子先生。薬剤科から予定の薬が残っているようだと連絡がありましたが・・・」
検査の予定時間一時間を切った頃、担当看護師が不安そうな顔をした。
えっ?
「指示は全部出したし・・・果歩ちゃん、午後の薬変更頼んだわよね?」
振り返って果歩ちゃんを見る。
検査のためにはいつもの薬を変更する必要があり、それは今朝のうちに果歩ちゃんに指示しておいた。
ん?
真っ青になる果歩ちゃん。
え、ええー?
「もしかして、変更指示出してないの?」
「すみません」
うなだれる果歩ちゃん。
まずい。
このままでは検査が出来ない。
ほどなくして、エンジニアと家族がNICUへ入ってきた。
心配そうに赤ちゃんを見つめる家族。
テキパキと準備するエンジニア。
私は、薬剤科から投薬するはずだった薬を取り寄せ、点滴の準備をする。
しかし、エンジニア達はすぐに異変に気づいた。
NICUでは大きな検査が予定されていた。
それは心臓に疾患がある赤ちゃんに行われる検査で、その検査の為に昨夜から投薬や処置が続けられている。
検査には両親と医療機器のエンジニアも同席し、最新の機器を使った検査になる予定だった。
「桜子先生。薬剤科から予定の薬が残っているようだと連絡がありましたが・・・」
検査の予定時間一時間を切った頃、担当看護師が不安そうな顔をした。
えっ?
「指示は全部出したし・・・果歩ちゃん、午後の薬変更頼んだわよね?」
振り返って果歩ちゃんを見る。
検査のためにはいつもの薬を変更する必要があり、それは今朝のうちに果歩ちゃんに指示しておいた。
ん?
真っ青になる果歩ちゃん。
え、ええー?
「もしかして、変更指示出してないの?」
「すみません」
うなだれる果歩ちゃん。
まずい。
このままでは検査が出来ない。
ほどなくして、エンジニアと家族がNICUへ入ってきた。
心配そうに赤ちゃんを見つめる家族。
テキパキと準備するエンジニア。
私は、薬剤科から投薬するはずだった薬を取り寄せ、点滴の準備をする。
しかし、エンジニア達はすぐに異変に気づいた。