カレンダーガール
結局日付が変わるまで2人で飲み、ちょっとふらつきながら街を歩く。

「森先生は当直?」
「違うと思う」
「じゃあ、呼ぼうよ」

いやいや、止めておこう。
怒られそうだから。

「それより、紗花こそ彼を呼んでよ」
出来れば会ってみたい。

「いいわよ」
お酒のせいなのか、彼に会いたいのか、紗花はすんなり応じた。

携帯で彼を呼ぶ紗花。
現在の時刻は午前12時30分。

「こんな時間に呼んで大丈夫?」
自分で言っておきながら、つい私の方が心配になった。

しかし、そんな心配は無用だったみたいで、30分後には紗花の彼が現れた。


「こんばんは」
にこやかに現れた紗花のお見合い相手。

身長は180センチくらい。
Tシャツにジャケットのラフな格好で、いかにも育ちの良さそうなイケメン。

「こんばんは」
私も挨拶をし、3人で近くのバーに入ることにした。
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