カレンダーガール
「もー、どっちが送ったんだか分からないわ」

酔っぱらった山田先生を何とかタクシーに乗せ、ブツブツと文句を言いながら自宅に向かっていると、
プププ。
突然クラクションが鳴った。

え？
びっくりして振り返ると、すぐそこに見慣れた明日鷹先生の車。

歩道のすぐ横に止まると、助手席の窓が開く。

「乗って」
それは、とっても不機嫌そうな明日鷹先生の声。

さすがに、一瞬躊躇った。
このままついて行っても、叱られるか、喧嘩になるか、最悪の結果しか見えない。
でも、山田先生のことも誤解のままじゃあまずいだろうし、そうなれば行くしかない。私はおとなしく車の助手席に乗り込んだ。

そのまま、車は明日鷹先生のマンションに向かって走り出した。
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