カレンダーガール

「森先生でしたっけ？あなた、去年の上司の人ですよね。何で、あなたと桜子が朝帰りしてくるんですか？」
今度は大地が、明日鷹先生に向かっていく。

「桜子さんとお付き合いをしています。こんな形でご挨拶になってしまい申し訳ありません」
なんだか、凄く低姿勢の明日鷹先生。

「ねえ、もういいでしょう？お願いだから、干渉しないでよ」
「干渉？親が子供心配するのを干渉とは言わないんだよ」
「だって、大地は親じゃないでしょう？私ももう子供じゃないの。たまに顔出して、偉そうにしないでよ」

私だって、自分が一番悪いんだってことはわかっている。
でも、明日鷹先生の前で怒られて、引くに引けなくなってしまった。
これも全ては私のわがままだ。

「いい加減にしろ」
明日鷹先生の強い口調。

びっくりして振り返ると、視線は私に向けられている。