カレンダーガール
週末。
久しぶりに明日鷹先生と休みが一緒になった。
いつものように午前中にたまっていた洗濯と掃除を済ませ、午後から先生のマンションへと出かける。

先日、果歩先生から聞いた明日鷹先生のお見合い話が気にはなったけど、私からは何も聞かなかった。
必要なら、明日鷹先生の方から話してくれると思うから・・・

「どうした?」
助手席に座りボーッと考え事をしている私の顔をのぞき込む明日鷹先生。

「何でもないです。で、この後どこに行きます?」
「うーん。本屋に寄って、買い物して、後は・・・DVDを借りて帰って家で見る?」
「いいですけど、先生疲れてます?」
なんだか家に帰りたがってるみたい。

「最近忙しくてね」
やっぱり、疲れた顔しているもの。
「大丈夫ですか?」
心配して言うと、
「じゃあ、桜子が元気にしてよ」
いたずらっぽく笑われた。
「・・・」
最近、明日鷹先生の仮面がはがれかけている気がする。
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